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KAST講座 臨床医療における統計科学・画像科学の最前線 2017/2/4・12

 医療における統計学の必要性は近年いっそうその重みを増してきています。Evidence Based Medicine (EBM)が重要視され、医療現場における様々な質を向上させるためにも活用されています。また、CTやMRIなどの機器の急速な発達に伴って、画像診断の技術も大幅に進歩してきていますが、そこで得られる膨大なデータを効率的に処理するためにも統計学的な手法や考え方は必須のものとなります。また、統計学は現場の医療データを処理するのみならず、熟練医の経験の蓄積の中に隠された診断・判断論理を言語化・アルゴリズム化し、その伝承を容易にしようとする研究にも活用されています。
 本講座は、国立研究開発法人科学技術振興機構による研究成果展開事業リサーチコンプレッ クス推進プログラムと戦略的創造研究推進事業CRESTの協力により、医療統計及び医用画像処 理の分野での最先端の取り組みを広く紹介することを目的として企画しました。医学と他の分 野の境界領域の研究や実務に携わっておられる方々、この方面に興味を持っておられる企業の 方々をはじめ、医療関係者の方々の参加も歓迎いたします。

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◆日 程  2017年2月4日・12日(2日間)
◆定 員  20名(先着順)
◆会 場  ハロー貸会議室・川崎駅前 RoomB
      川崎市川崎区駅前本町5-2 大星川崎ビル6階 →地図はこちら
◆参加費  無料 
◆対象者  医療関係者、統計科学・数理科学の研究者、医学と他の分野
      の境界領域で活動する大学・企業研究者・大学生・大学院生、
      科学技術振興機構の当該事業参画機関メンバー、など 

◆主 催  公益財団法人 神奈川科学技術アカデミー

■カリキュラム内容
■【第1日】  医用画像処理とその解釈
[講義その1] 臨床医学と数理科学・統計科学の協働
       − CREST 研究の紹介  
        岡山大学大学院環境生命科学研究科・教授 水藤 寛
[講義その2] 臨床現場における医用画像
       − 画像診断最前線、形態評価から機能評価まで
        誠馨会千葉メディカルセンター・放射線科部長 植田 琢也
[講義その3] 医用画像処理の基礎と実際
       − 撮像から画像解析までの基礎数理と応用技術  
        広島市立大学大学院情報科学研究科・教授 増谷 佳孝
[講義その4] ランドマークによる解剖学構造の認識とその数理
       − 医用画像に撮像された解剖構造を頑健に認識するための一手法
        東京大学医学部附属病院放射線科 助教 花岡 昇平
[講義その5] 計算解剖学とは
       − 計算機内の知識表現、パターン認識と機械学習  
        広島市立大学大学院情報科学研究科・教授 増谷 佳孝

■【第2日】  医療統計学とその医療現場への応用
[講義その1]医療の質をデータ分析によって改善する 
 − 聖路加国際病院の Quality Indicator によるデータ活用事例  
       聖路加国際大学公衆衛生大学院・教授 高橋 理
[講義その2]日常診療データを用いた統計家と
      医療者の共同研究           
       聖路加国際大学公衆衛生大学院・講師 林 邦好
[講義その3]健康診断データの活用と医療ビッグデータ
       :オックスフォード大統計家との共同研究  
       聖路加国際大学公衆衛生大学院・准教授 大出 幸子
[講義その4]AI技術を用いたスマホ健康アプリ作成
       :IT 企業と統計家と医療者の共同研究
       聖路加国際大学公衆衛生大学院・講師 林 邦好

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【お問い合わせ先】
公益財団法人 神奈川科学技術アカデミー 教育情報センター 教育研修グループ
TEL : 044-819-2033 FAX : 044-819-2097 Mail: ed@newkast.or.jp

更新日:2016/12/04