主な活動

コモンズは、医工連携を支える「出会いと共創の基盤」です

医療機器の開発と事業化を実現するためには、大学・研究機関、医療機関、スタートアップ、ものづくり企業、医療機器メーカー、さらには薬事・知財・経営などの専門家が相互に連携する、多様な主体によるエコシステムの構築が不可欠です。しかし、我が国においては、専門分野や組織、立場の違いによる壁が依然として厚く、異分野の人材が自由に出会い、相互理解を深め、継続的な協力関係を築くことは、決して容易ではありません。

一般社団法人日本医工ものづくりコモンズ(以下、コモンズ)は、こうした構造的課題を乗り越えるため、医療機器開発を志すすべての人が、立場や所属、専門分野の違いを越えて自由に集い、対等な立場で議論し、学び合うことができる「医工連携の出会いの広場」を創設しました。 コモンズが目指しているのは、単なる情報交換の場ではありません。異分野の専門家が互いの知識や経験、課題意識を持ち寄り、相互理解を深めることで、新たな発想や連携が生まれ、次の医療機器開発へとつながっていく「共創の土壌」を育てることです。

 

医療ニーズ起点の「出口を見据えた開発」を支援します

医療機器分野への新規参入や新たな開発においては、優れた技術力や独創的なアイデアだけでは十分とは言えません。
「本当に臨床現場で求められている医療ニーズは何か」
「実際の医療現場で使われ、患者や医療従事者に価値をもたらすのか」
「薬事規制や保険制度と整合し、持続可能な事業として成立し得るのか」
といった視点を、研究・開発の初期段階から意識することが極めて重要です。

コモンズが運営する医工連携の出会いの広場では、こうした課題意識のもと、医師、研究者、ものづくり企業、医療機器メーカー、薬事・知財・経営の専門家が、分野や立場を越えて集い、率直かつ建設的な議論を行っています。完成度の高い技術や製品であっても、医療ニーズや医療現場とのミスマッチにより、事業化に至らない例が少なくありません。コモンズでは、医師との直接的な対話や、異分野専門家との継続的な交流を通じて、開発テーマの妥当性、臨床的価値、事業化の方向性を早期に確認できる環境を提供しています。これにより、無駄な遠回りを減らすとともに、成功確率の高い医療機器開発を後押ししています。

 

分野横断的な出会いを継続的に生み出す具体的な活動を行っています

コモンズでは、医工連携を社会に根付かせるため、発足以来(2009年~)、以下のような活動を継続的に展開しています。

・医療従事者と企業・研究者が直接交流する展示交流会の開催
・医師を交え、医療ニーズや臨床現場の実情を基にした医療機器勉強会の実施:MINCの会
・臨床系・工学系の学会との連携による知の循環の促進
・大学・研究機関・医療機関との連携による人材交流と相互理解の深化
・弁理士を交えた知的財産ワークショップによる実践的支援
・東京都医工連携HUB機構をはじめとする支援機関との連携強化

これらの活動は、分野や立場の違いにとらわれることなく、自由闊達に意見交換ができる「安心して議論できる場」として、多くの参加者から高い評価を得ています。これらのイベント開催案内は、コモンズのWEBとメルマガで常時発信していますので、是非ご参加下さい。殆どのイベント参加費は無料です。

 

医工連携を文化として根付かせることを目指しています

コモンズは、単発のマッチングや短期的な成果を目的とする組織ではありません。
医工連携を一過性の取り組みではなく、日本の医療機器開発を支える文化として根付かせることを目指し、分野を越えた信頼関係と人のつながりを、長期的な視点で育み続けています。医療機器開発に関わるすべての人が、互いを理解し、学び合い、協力し合うことで、真に社会に貢献する医療機器が生まれます。
 日本医工ものづくりコモンズは、そのための「場」と「つながり」を提供し続けることを、自らの使命と考えています。