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概要:
5付け,日本発の優れた医師の方 :日常の医療で必要とされるニーズやアイデアを提案し,開発研究により,新しい診断・治療を実現させる。看護師・臨床工学士の方 :医療機器の改良・改善ニーズを提案し,実現させる....

5付け,日本発の優れた医師の方 :日常の医療で必要とされるニーズやアイデアを提案し,開発研究により,新しい診断・治療を実現させる。看護師・臨床工学士の方 :医療機器の改良・改善ニーズを提案し,実現させる。ものつくり企業の方 :企業の技術シーズを医療分野に応用し,新事業分野を開拓できる。投資家の方 :医療機器開発の情報収集が可能。外資系企業の方 :日本における医療機器開発現状の情報収集が可能。工学技術者 :新しい工学技術のアイデアを新医療機器の開発に繋げる。大学工学部の教員・院生 :研究室で医療応用への新しいテーマを掘り起こす。行政の方 :成長戦略に関する情報収集が可能。る場合もあるかもしれません。医療機器開発を成功させるためには,この入り口段階が大変重要です。最後に大事な段階は,出口戦略です。出口戦略は事業化を成功させるために必須な戦略です。市場調査,部品・材料調達,コスト,薬事対応,販路の確保などが考えられますが,この出口戦略を開発の最初の段階から考えなくてはなりません。 このように入り口戦略と出口戦略が統合することによって,意味のある開発計画が立てられるのです。コモンズでは,このような考え方を基に,医療機器開発の支援を行います。さらに,入り口戦略と出口戦略を立案できるエキスパートを育成する必要があります。医工人材育成もコモンズの重要な課題と考えています。医療現場とものづくり現場の乖離を解消 医療機器開発を成功させるための大事な要因は,医療ニーズに基づいた開発です。技術シーズに基づいた開発の多くは失敗しています。医療機器開発先進国である米国では,技術シーズに基づく開発は禁じ手と教育されています。そこで,コモンズでは「医療ニーズの発掘」に重点を置きます。 医療ニーズは,医療現場で患者のために尽力されている医師,看護師や臨床工学士の方々の日々の貢献から生まれてくるものです。医療ニーズの中には,知財性を有する場合もあるかもしれません。従って,医療ニーズは大切に扱うべきで,発案者としての権利を保護すべきと考えています。次に,発掘された医療ニーズに対して技術シーズのマッチングを行いますが,この段階を入り口戦略として重要な一歩と考えます。入り口戦略で重要な要因は,医学的又は臨床的価値です。医療ニーズと技術シーズのマッチングから,医学的価値のあるアイデアを生み出すことが必要です。このアイデア捻出には相当汗をかくことになるでしょう。かなりの手間と時間がかか医療ニーズと技術シーズのマッチングは,入口戦略と出口戦略の統合によって成立します。単なるマッチングは成功しません。