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4「医療現場のニーズ」をしっかり工学に結び医療機器開発を成功に導く市場ニーズの高い治療機器において,国内自給率が極めて低い(財団法人医療機器センター,医療機器産業研究所によるデータ)国内医療機器各分類....

4「医療現場のニーズ」をしっかり工学に結び医療機器開発を成功に導く市場ニーズの高い治療機器において,国内自給率が極めて低い(財団法人医療機器センター,医療機器産業研究所によるデータ)国内医療機器各分類比率(2004-2008年) 治療機器は、約9割輸入世界最高水準の医療と,世界に誇るものづくり技術による「共創」 世界の医療機器開発の技術革新が進むと共に,医療機器市場も確実に拡大しており,2020 年には,50 兆円の規模に達すると言われています。そのような世界の動向に対して,我が国の医療機器開発は停滞しており,輸入超過で推移しています。特に治療機器の約9 割は輸入であり,その輸入元は米国が大部分を占めています。治療機器の進歩には目覚ましいものが多く見受けられ,患者に優しい低侵襲治療や個別化治療が現実のものになっています。さらに,手術ロボットなど革新的な治療機器が生まれており,今後さらに新しい優れた治療機器の開発が期待されています。 このように革新的な治療機器には優れたものづくりの技術が必要とされますので,まだまだ日本のものづくりの技術を活かせる余地が多く残されています。こうした状況をチャンスと捉えて取り組み,我が国の英知を結集することが大切と思われます。そのためには,医療分野とものづくり分野との乖離を回避し,両者間の情報共有や意見交換の場を設けることが必要です。即ち我が国の医療イノベーションの実現のためには,医療現場とものづくり現場が融合した,新しい医療機器開発への「ものづくり技術」の積極的活用が不可欠です。 そこで,日本医工ものづくりコモンズのプラットフォームでは,医学系と工学系の学協会が連携することにより,医療分野とものづくり分野が遭遇することが可能となりました。コモンズでのプラットフォームにより,医療に取り組む医師,看護師や臨床工学士の方々と産業界,大学・研究所の方々,さらに行政の方々の間での情報共有と意見交換が可能になり,プラットフォームから,新しいアイデアやコンセプトが生まれ,我が国の医療イノベーション実現に繋がるようにしたいのです。 このプラットフォームでは,「共創」を原則とします。「共創」とは,医療分野とものづくり分野が互いに切磋琢磨して,アイデアを捻出することを言います。つまり,このプラットフォームに参加する人は,全員「汗をかくこと」が要求されます。汗をかいて,新しいアイデアを創造することがコモンズの出会いの場の目的です。世界最高水準の日本の医療と世界に誇るものづくりによる「共創」から何が出てくるか,想像するだけでもわくわくしませんか。 医療イノベーション実現は,日本の「ものづくり技術」の積極活用にかかっている